フィールドコンバータ 操作説明


【動作環境】

WindowsXP 以降のWindowsOSで稼働しているMicrosoft Excel 2002以降

Windows7 64bit版で動作確認済


扱える点数はエクセルのバージョンに依存します。

バージョン2002だと、約6万点 2007だと約100万点です。




1・本体プログラムを起動させると、以下のようなメッセージが出るので、「マクロを有効にする」を選択して下さい。 



 マクロのセキュリティーに関する警告メッセージが出て起動出来ない場合は、マクロのセキュリティレベルを下げて下さい。



 エクセルのマクロセキュリティーを変更するには。


・エクセルを単独で起動し、ツールバー の ツール から マクロ → セキュリティを選択します。



・セキュリティレベルを「中」にして、「OK」 をクリックし、エクセルを閉じます。


2・フィールドコンバータを起動すると、初期画面が出ます。

@ 結線命令の文字指定

結線の始まり・終わりを指定する文字を変更したい場合は、ここで変えます。

半角英数字1文字で指定して下さい。デフォルト値は 「A」と「B」です。


A 削除命令の文字指定


観測点を削除(無視)する文字を変更したい場合は、ここで変えます。

半角英数字1文字で指定してください。デフォルト値は 「X」 です。


B スケッチアップで読み込んだり、使用されているCADで文字化けが発生する場合は、ここにチェックを入れてみて下さい

文字コードセットを「UTF-8」で出力します。

チェックを入れない場合、Shift-JISで出力します。国産CAD及び日本国内仕様となっている海外CADはチェックを入れると文字化けするかもしれません。


C 初期値(デフォルト値)に戻したい場合は、ここをクリックしてください。


D ここをクリックすることで、観測データの読込を行います。


E 終了時はこれをクリックします。


ここで変更した数値・文字列は、終了時自動保存されますので、次回起動時に引き継がれます。



3・観測データの読込


 観測データを読み込みます。

 ファイルの種類は4種類あります。


拡張子 CRD → ソキアSDフォーマット形式の観測座標データPowerSET後期モデル・SETXSRXFXシリーズの観測データはこの拡張子です。


拡張子 SDF → 当社旧版フィールドコンバータで出力された拡張子です。ファイル形式は拡張子CRDと同じSDフォーマットです。


拡張子 TXT → SDフォーマットの書式に則してエクセルなどで作成したデータを読み込む場合などで使います。


 上記のファイルは、どれも同じソキアSDフォーマット形式の座標データです。近年のソキア製TSUSBメモリーにデータを転送した場合、拡張子は「CRD」となっています。


SIMA形式の座標データを読み込む場合は、ファイルの種類「SIMAファイル」拡張子「sim」を選択して下さい。この場合は、自動でSDフォーマットに変換して読み込まれます。

SIMA形式には備考欄がありませんので、観測記録時の手順が異なります。



4・レイヤ名及び番号


「レイヤ名及び番号」のタグをクリックすると、下図のメニューが出ます。


@「レイヤ番号」→格納するレイヤ番号を指定します。

例えば、すでに1〜10までは他のデータで使っているので、空いているところに格納したい時は、この番号を随意変更します。ただし0255までです。


A「レイヤ名」→レイヤ名を変更します。日本語も可能です。


B「レイヤ色」→標準色8色から選びます。


JWCADのように、文字色のコマンドを無視してすべて「白もしくは黒」にしてしまうCADもありますので、ここでの設定が反映されない場合もあります。


ここで変更した設定値・文字列は、終了時自動保存されますので、次回起動時に引き継がれます。



5・「座標メッシュ間隔」のタグをクリックすると、下図のメニューが出ます。




@ グリッドの種類

トンボ型 → 2DCADでは「+」のマークが入ります。3DではZ軸の線分を見ることができます。

グリッドライン → 2DCADでは碁盤目状の格子が入ります。3Dでは立方体に網目が入った状態になります。


A トンボ型の大きさは、各々線分の長さをm単位で入力します。デフォルト値の「2.5m」の場合、縮尺11,000で表現した時ペーパー上「2.5mm」の長さとなります。

なお、グリッドの種類で、グリッドラインを選択した場合、トンボ型のマークは入りません。


B グリッドラインの間隔はトンボ型グリッドライン両方に影響します。例えば「50m」を指定した場合、50m間隔の透明なルービックキューブのようになります。


ここで変更した設定値・文字列は、終了時自動保存されますので、次回起動時に引き継がれます。



6・「文字の大きさ」のタグをクリックすると、下図のようなメニューが出ます。




高さの単位は「m」を基準としています。(DXF記述規則において、単位の概念は存在しません。)

例えば高さ「0.15」とした場合、縮尺11,000で表現した時ペーパー上「0.15mm(0.00015m)の高さとなります。


初期値は上図の数値ですが、ここまで小さくしているのは編集時に見やすくするためです。

またCADによってはこの数値通りにはならないものもありますので、各々実証によって随意変更してください。


高さと幅の比率は、文字の横幅を決定する数値です。

1.0」だと、半角は半角の大きさに見え全角は全角の大きさに見えます。

1.0」以上の数値にすれば横長の文字となります。1.0以下はその逆となります。


ここで変更した設定値は、終了時自動保存されますので、次回起動時に引き継がれます。


7・「標高値の小数点以下の桁数」のタグをクリックすると下図のようなメニューが出ます。



ここでの桁数が影響するところは、CADに展開した時に表示される標高値文字列の桁数です。

データそのものを変更するのではありません。

通常、平面図として編集する場合、単点として流用するので、小数点以下は2桁がよろしいでしょう。

他の目的で、1桁や3桁で表示したい場合は、随意変更してください。


ここで変更した設定値は、終了時自動保存されますので、次回起動時に引き継がれます。


8・設定は、ファイルの読み込みの、前でも後でも有効です。


ファイルの読込、設定完了後「DXFファイル出力」をクリックして、任意のファイル名を付けて出力して下さい。


 注意事項


データ内にあまりにかけ離れた座標値が存在すると、座標メッシュが大量に生成され、巨大なDXFデータになります。

また、変換時間も非常に長くなります。

例えば、公共座標で測量している所にXYZ値 0,0,0 が入っていると、そこから座標グリッドを生成しますので巨大なデータとなります。

この場合、そのデータをエディタで削除して読み込んで下さい。


EOF