スケッチアップ プラグインによるDXFデータの読込について

はじめに

このプラグインですべてのタイプのDXFデータが読めるわけではありません。

単純な構造なら2D・3Dどちらも読めると思いますが、コマンドをすべてチェックしているわけではありませんので、不具合の出る可能性は大いにあります。(当方のrubyAPIに関する知識不足です。)

このことをご理解の上、お試し願います。



では、説明に入ります。



1・まず、いつもお出ましの「おじさん」に消えてもらいます。

 左クリックで選択し、「Delete」キーで消去するか、右クリックで開くポップアップメニューから「消去」をクリックして消します。



 

2・次にツールバー → ファイル のメニューから「DXFファイルを開く」をクリックします。

 

 

3・読込するDXFデータを選択します。

 

 

 

4・下図のようなオプションメニューが出ます。通常はこのままでよろしいかと思います。

  レイヤの仕分方法は3通りあります。

 

Dxf Layers は、DXF内に記述されている通りのレイヤにてデータを格納します。

Layer0 は、すべてLayer0にデータを格納します。元のレイヤ名だけ作成されます。中身は空です。

by DXF type は、線分のタイプごとにレイヤ分されます。線分の種類ごとにレイヤ名が自動生成されて各々格納されます。元のレイヤ名は残ります。

 

 

5・「OK」ボタンを押すと、解析開始です。1MB未満のデータですと数秒で下図のようにモデルが出現します。20MBぐらいのデータになりますと、数分かかります。一見ハングアップしたように見えますが、上記オプションメニューが出現した時点でデータ上不具合はないものと思われますので、辛坊強く待ちましょう。

 

さて、モデルは原点からず〜っと遠くにありますね。これはDXF内の座標値に公共座標値をそのまま使っているためです。まずは、これを画面中央部まで引っ張ってきます。アイコンの全画面表示アイコンを何度かクリックして中央部に引っ張ってきます。

赤丸で囲んだアイコンです。

 

 

6・下図のようにモデル全体を見ることが出来ます。

 

 

ここで、モデルの単位を決めておきましょう。

 

ツールバー → ウィンドウ のメニューから「モデル情報」をクリックします。

 

 

「単位」のタグをクリックすると、下図のようなダイアログが表示されますので、目的に応じた設定を行います。

 

単位の設定が終われば、読み込んだデータのモデルスケールをマッチングさせます。現時点ではインチに則したモデルになっているので、これを補正します。

アイコンから「メジャーツール」を選択します。

コンベックス(メジャー)の形をしたアイコンです。

 

 

このモデルはフィールドコンバータで座標メッシュを格子にしています。グリッド間距離は50mにセットしています。よって、このグリッド間が50mになればよいわけです。

メジャーツールの先っぽをいずれかの格子の角に近づけると、オートスナップしてくれますので、左クリックします。次に50m間にあたる角に近づけてスナップさせて、画面左下に表示されている「長さ」のところに数値が出ます。

下図では、「1.27m」と出ています。出たところで「50」と入力します。入力ダイアログは出てきませんので、キーボードでダイレクトに「50Enter でOKです。

 

 

すると、下図のようなメッセージが出ますので、「はい」をクリックします。

これで、モデル全体のスケールマッチングは完了です。

 

 

7・現時点では全データが一つのグループとして、見かけ上「Layer0」に格納されていますので、これを分解し正規のレイヤに戻します。

まず、モデル上のどこでもいいので左クリックし選択状態にします。すると、真っ黒だったモデルが真っ青になります。

 

 

8・その状態で、右クリックし、下図のようなダイアログボックスを表示させます。

その中から「分解」をクリックすると、正規のレイヤとなります。

 

 

9・モデル外の空白をクリックすると、元の図柄に戻ります。

 

 

10・次にモデル色を表示させます。

ツールバー → ウィンドウ の中から「スタイル」を選択します。

 

 

11・編集のタグをクリックします。

 

 

12・「レイヤの色」をクリックしてチェックマークを入れます。

 

 

13・下図のように文字列に色がつきます。

 

 

14・ここで、実際にレイヤ分けがきちんとできているか確認してみましょう。

ツールバー → ウィンドウ から 「レイヤ」を選択します。

 

 

15・下図のようにレイヤ名が出てきました。わざとに漢字やカナ半角をまぜこぜに入れていますが、ちゃんと認識されています。

「可視」のチェックマークを入れたり外したりすることによって、表示のオン・オフができます。

 

 文字列を表示させると、とたんに動きが重くなります。

 

 

16・下図は座標グリッドを外した状態です。

 

 

17・このままだと、文字が大きすぎて編集の妨げになりますので、文字列を小さくします。まずレイヤでターゲットとなるレイヤだけ表示させます。

 

 

18・全体表示させて、マウスにてドラッグし文字列群全体を選択します。

 

 

 

19・右クリックで下図のようなダイアログボックスを表示させて、「エンティティ情報」を選択します。

 

 

20・「フォントの変更」をクリックします。

 

 

21・下図のようにフォント名・スタイル・サイズの変更ができます。経験的に8ポイントにしておくと編集しやすいと思います。

 

 

22・拡大縮小しても、ポイント表示ですので見かけの大きさは変わりません。

 

 

 

23・レイヤにて線分と点を表示させて、編集します。

 

 

24・実は、最初に分解したモデルですが各々レイヤごとに更にグループ化されています。これでは編集が難しいので、これも分解します。手順は先に記述したとおりです。いづれかの線分をクリックして選択状態にします。

 

 

25・同じく右クリックでダイアログボックスを開いて、分解します。

 



EOF